ワットバイク「ATOMX」が導入されました。有酸素系の計測をこれまでよりも詳細に行うことができるようになりました。


からだ測定スタジオ

これまで長年、大学の研究や企業の開発用途で使用されてきたスポーツセンシングの本社スタジオを、その知見やノウハウを詰め込んだ体の評価を行うシステム「BPAT(ビーパット)」シリーズを軸として、体力測定からプロスポーツ選手のフィジカルチェックまで実施可能な、先進的な設備を常設してリニューアルオープンしました。
一般の方もお気軽にご利用いただけるよう、機材のオペレーターや、体力測定を実施する担当者などもご用意しています。


ボディパフォーマンス評価ツール「BPAT」シリーズを常設


あらゆるボディパフォーマンスを可視化する「BPAT(ビーパット)」シリーズの全てのラインナップを常設しています。

■写真手前左から
・BPAT Speed(タイム測定)※スタンドの光電管
・BPAT HeartRate(心拍測定)※ベルト型センサのためトレッドミルに限らず使用可。
■写真奥左から
・BPAT Reflex(反応速度測定)
・BPAT Weight(体組成測定)
・BPAT Jump(ジャンプ能力測定)
・BPAT Posture(姿勢・足圧分布測定)



ハイパフォーマンス評価には必要不可欠なフォースプレート(2台)を常設



近年、海外のトップアスリートの能力評価を行う上で欠かせない計測機器となったフォースプレート。床面から得られる力(床反力・地面反力)をいかにコントロールして細部へ力を伝えるか、というアスリートにとって大きな課題を可視化することができます。日本では研究レベルでの利用は進んでいるものの、まだまだ普及が十分に進んでいません。海外では、プロスポーツチームや各種代表チーム等でもフォースプレートを用いた評価が当たり前のように行われています。

BPAT Studioでは、フォースプレートを2台も常設しており、左右のバランスを静的にも、動的にも計測することができます。重心動揺計では評価しきれない部分まで評価が可能です。
中でも、動的バランス評価は、ACL損傷の予測や回復過程の確認を目的として開発されており、これらの評価もBPAT Studioでは行うことが可能です。

国内ではなかなか測定の機会がない評価を、お気軽に行っていただけます。


ワットバイク『ATOMX』


有酸素能力の測定だけではなく、漕ぎ方を通じた左右の力の使い方評価に優れたワットバイク(wattbike)社製『ATMOX』を設置。
BPAT HeartRateと連動した有酸素能力評価や、トレーニングを行って頂くことも可能です。



常設の3次元モーションキャプチャシステムとVBT計測



最大240fpsまで撮影できるカメラを12台使った3次元モーションキャプチャシステムで、あらゆる動きを可視化します。5mx5m程度のフリースペースでの動きを自由に記録するだけでなく、モーションキャプチャシステムを用いた独自の評価システム(筋力バランス評価、歩行/ランニング評価、柔軟性評価)もご利用いただけます。

また、TechnoGym社製Kinesis との組み合わせでは、IMUベースのVBT計測では得られない、真のVBT計測/評価を行うことが可能です。Kinesisで行える様々な方向へのトレーニング動作で、VBT計測を行うことができるスポーツセンシングのオリジナルシステムを構築しています。


株式会社スポーツセンシング社、身体能力評価ツール「BPAT」シリーズと連携し、様々な体力測定の結果をチームで一元管理することができる『BPAT Cloud』 をリリースしました。
BPATのツール群だけではなく、様々な観点からコンディショニング管理を行って頂けるよう、セッションRPE等の手入力ベースでの記録/管理も行って頂くことが可能です。チームのパフォーマンスを維持/向上させるためには何が必要か。『BPAT Cloud』を通じて、多くのチームでデータを用いたパフォーマンス分析、身体能力向上の把握、コンディショニング管理が行われていけば幸いです。



コンディショニング管理の一部機能が完全無料


コンディショニング管理を行う上で最も重要なことは、継続的な計測/記録です。これらの有用性を体感していただき、様々な測定や評価をシーズン通じて取り入れることを考えて頂けるよう、コンディショニング管理に関連する一部機能を完全無料とさせていただきます。

<無料で管理できる項目>
・チームメンバー管理(タグ管理を含む)
・セッションRPE
・ACWR(Acute Chronic Workout Ratio)※自動算出
・フィットネス - 疲労曲線
・体重/体脂肪率(または、徐脂肪体重)
・トレーニング参加状況
・外傷または障害の発生
(今後追加予定)
・睡眠時間




BPAT Cloudについての詳細


下記リンクより、BPAT Cloud についての詳細がご覧いただけます。
https://www.sports-sensing.com/brands/bpat/bpat-cloud.html


様々な有酸素系の測定、左右の力の使い方の評価(漕ぎ方を通じた左右バランス)を主な目的として、株式会社スポーツセンシングでは、wattbike社製『ATOMX』を、からだ評価スタジオ(BPAT Studio)導入しました。

今後、
 ・体力測定プログラムへの追加
 ・Bluetooth通信を介した連携アプリケーション開発
なども行っていきます。



からだ評価スタジオ(BPAT Studio)


からだ評価スタジオ(BPAT Studio)
https://www.sports-sensing.com/services/bpat_studio.html



概要


前章で述べた全身の角運動量の計算や,その物理的意味を理解していただけただろうか.長いが式はほぼ省略せず,一つ一つ追っていけるようにしたので,諦めずにその意味を考えていただけたらと思う.

 ここでは,実際にフォースプレートの代わりに身体側から外力である床反力と力のモーメントを推定し,さらにそれを利用し関節に作用するトルクやCOPを算出し,フォースプレートを利用した計算結果と比較する.ここで行う全身の角運動量の計算ではモーメントの計算を多様に行っているが,その数理の理解と計算を通してモーメントや角運動量に対する理解がより深まることを期待している.また第14章を復習し,比較することもおすすめする.

目次

  • はじめに
    • 確認した動作環境とコードについて
  • 復習
    • 全身の回転の運動方程式
  • 解析・検証:片足飛び降りバランス動作
    • 検証内容
    • 検証1:近似の検証
    • 検証2:推定した外力のモーメントと,フォースプレートで計測したモーメントとの比較
    • 検証3:関節に作用するトルクでの比較
    • 検証4:ZMPとCOPとの比較
  • おわりに
  • 次章について
  • 補足
    • 補足1:ニュートン・オイラー法との整合性

本記事は、note.comで公開しております

動かして学ぶバイオメカニクス#23 〜全身の角運動量とCOP(コード編)〜