動かして学ぶバイオメカニクス#23 〜全身の角運動量とCOP(コード編)〜
概要
前章で述べた全身の角運動量の計算や,その物理的意味を理解していただけただろうか.長いが式はほぼ省略せず,一つ一つ追っていけるようにしたので,諦めずにその意味を考えていただけたらと思う.
ここでは,実際にフォースプレートの代わりに身体側から外力である床反力と力のモーメントを推定し,さらにそれを利用し関節に作用するトルクやCOPを算出し,フォースプレートを利用した計算結果と比較する.ここで行う全身の角運動量の計算ではモーメントの計算を多様に行っているが,その数理の理解と計算を通してモーメントや角運動量に対する理解がより深まることを期待している.また第14章を復習し,比較することもおすすめする.
目次
- はじめに
- 確認した動作環境とコードについて
- 復習
- 全身の回転の運動方程式
- 解析・検証:片足飛び降りバランス動作
- 検証内容
- 検証1:近似の検証
- 検証2:推定した外力のモーメントと,フォースプレートで計測したモーメントとの比較
- 検証3:関節に作用するトルクでの比較
- 検証4:ZMPとCOPとの比較
- おわりに
- 次章について
- 補足
- 補足1:ニュートン・オイラー法との整合性
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動かして学ぶバイオメカニクス#23 〜全身の角運動量とCOP(コード編)〜